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平屋モデルハウス 福富の家

History福富建設100年の歴史

1947年福富建設の成り立ち

福富建設の歴史は、私の祖父まで遡ります。
明治生まれの祖父(後藤義郎)は、戦前から大工の棟梁として活躍していました。
戦後間もない1947年(昭和22年)、私の父(先代社長 後藤 弘(ひろむ))が「後藤建築」(現・有限会社福富建設)を創業しました。祖父と同じく大工仕事に自信とプライドを持ち、まさに職人が着物を着たような父は、仕事に厳しいことで有名だったそうです。現役時代は言うに及ばず、晩年第一線を退いた後も、父が現場に立ち寄ると途端に空気一変していました。これは、一緒に仕事をするようになった私も何度も経験しました。
しかしそのお陰で、大工の腕は折り紙付き。どこに出しても恥ずかしくないという評価をいただけるようになりました。その後、大手ゼネコンの下請けとして個人の邸宅、公共工事、寺社仏閣など数多くの現場を担当し、実績を積んでいきました。

福富建設の成り立ち

1956年大工を育て続ける会社のルーツ

私は、生まれた時から大工たちと共に育ちました。当時多い時には20名ほどの住み込み大工のまかないを母が全て作り、彼らの面倒を見ていました。朝から晩まで働く母は、信じられないほどのパワーでした。その愛情はまさに、我が子を育てるようなものだったのだと思います。そんな環境の中で育った私は、仕事から戻った大工たちと一緒になってどんぶり飯をかき込む少年時代でした。

1997年私と福富建設

私は大学卒業後、父の鶴の一声で岡山に戻り、家業を学ぶことになりました。当時は大手企業の下請けとしての立場で仕事をしていましたが、時代の移り変わりもあり、次第にそのやり方に疑問を抱くようになりました。
1997年(平成9年)に先代社長である父が亡くなり、私が代表になりました。その時から、今後の福富建設の将来について、真剣に考えることになりました。異業種も含め多くの経営者の方々に会いに行き、話を聞かせていただきました。その中で、ある県外の工務店の社長の一言にはっとさせられました。
「お前はお父さんが築き上げてきた大工という宝を放棄する気か!」
この叱咤激励の言葉で肚を括り、今までの大手企業とのつながりを一度白紙に戻し、注文住宅専門の工務店として再出発することを決意しました。無謀とも言えるこの決断は、社内外問わず大きな波紋を生みました。しかし、決意を固めた私に、当時の大工たちはついてきてくれ、今も現役で支え続けてくれています。

2001年新生・福富建設

父から会社を引き継いでしばらく経った2001年(平成13年)「大工職人の腕を活かした家づくり」が本格的に始まりました。大きく変わったことは「顔の見える家づくり」です。

新生・福富建設

それまでの仕事は、大工や職人たちは下請業者で、お客様の顔を知らない関係が当たり前でした。お客様と顔を合わせ、直接「ありがとう」と言ってもらえることは、彼らにとっても大きな喜びで、緊張感と責任感が増し、家づくりへの想いが強くなっていきました。

新生・福富建設

この建物で初めて完成見学会を開催しました。初めての完成見学会は右も左もわからず、棟梁と私と妻の3人でてんやわんや。しかし、自然素材のこだわりと大工職人の丁寧な手仕事を求めているお客様が大勢いるのだと実感し、今後の道筋を決めた瞬間でした。

2005年福富建設リビングギャラリー

2005年(平成17年)にはモデルルーム兼社屋の「福富建設リビングギャラリー」をオープンさせました。リノベーションの設計は、憧れの田中敏溥建築設計事務所(当時)の田中敏溥先生に依頼しました。初めて建物をご覧頂いた際、ポケットから出したメモ紙にさらさらっとスケッチを描かれたことを、今でも鮮明に覚えています。

福富建設の家づくりの新たな拠点として誕生した「福富建設リビングギャラリー」は、お打合せや様々な暮らしのイベントを通じて、多くのお客様にご来場頂いています。

福富建設リビングギャラリー

実はこの建物は、喫茶「マンゴー」という名で30年間地元に愛された店でした。今も残る「れんが」は父のこだわりで、林原美術館の外壁に使用されているレンガと同じ窯元で焼いた耐火煉瓦です。この建物を私が譲り受ける時、店主だった母から「お父さんが造った建物だから、倒すことは絶対だめ!」と言われました。2005年、沢山の思い出が詰まったこの建物を社屋として改装し、また新たに多くの人に愛される建物として生まれ変わりました。

喫茶「マンゴー」

2018年平屋モデルハウス「高屋の家」
公開終了

2018年(平成30年)に初のモデルハウス「高屋の家」をオープンさせました。設計は建築家の木下治仁建築設計事務所の木下治仁さんです。木下さんの師匠は建築家 田中敏溥さんです。このモデルハウスは、福富建設のこだわりである国産無垢の木と自然素材の家であることはもちろん、細部に亘るまで考えられた設計、そして大工の高い技術とこだわりの結晶が組み合わさった建物です。木の香りに包まれ、大きな傘の下にいるような落ち着きを感じる空間は、まさに深呼吸したくなる空間です。

平屋モデルハウス「高屋の家」

2024年平屋モデルハウス「福富の家」

福富建設が法人設立50年を迎える2024年(令和6年)、「福富建設リビングギャラリー」の隣に、平屋モデルハウス「福富の家」がオープンしました。
大らかな佇まい、心地よい木の香りと風の流れ、木の家の心地よさを五感で体感いただける平屋です。流行に流されることのない価値ある家づくりは、きっとご家族を優しく守ってくれます。手仕事のあたたかみと安心感を、ぜひ実際に感じてみてください。

設計:木下治仁建築設計事務所 木下治仁氏

平屋モデルハウス「福富の家」

福富建設の貴重な財産である「大工の腕」
そして家づくりを通して育まれる
人とのつながり。

私たちはこれからも
地域を担う企業の一つとして
心豊かになれる家づくりを
追い求めて参ります。